《MUMEI》

僕は驚いてその場に尻餅をついたのさ――…。



「痛いなぁ…誰だよ?


―――…ん……!?」


その時僕は、転んだ足の間に落ちている“黒いもの”に気が付いた…。



見るとそれは、一冊のノートだったんだ。



「なんだコレは…?」


僕はそれを拾い上げる――…。



―――…すると……


「…殺したい奴がいるんだろ…?

…そのノートを使え…。」


先ほど心に直接響いた声が、リアルな陰影を帯びて僕に語りかけてきたんだ…。



僕がその気配に顔を上げると――…。


「――――――…!!!」

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