《MUMEI》
薔薇色な憂鬱
穏やかな朝。

「───────」

起きたばっかりのウチは──

ベッドの上でまだぼんやりしとった。

≪コン、コン≫

「ん‥、起きとるよ‥?」

ウチが言うと──

扉が開いて‥

2人が入って来た。

「おはようございます、お嬢様(微笑)」

「良く眠れたようだな」

「うん‥‥」

「どうなされました‥?」

「ぁ‥‥ううん、ちょっと調子出んくて(苦笑)」

「具合でも悪いのか」

「うーん‥そういう訳やないみたいやねんけど──‥」

「「?」」

「気にせんとって、平気やから(微笑)」

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