《MUMEI》

「いたぁ…、は、ムリ、やだ、…ひぅ、……は、」
「多分痛くない筈だけど?な、力抜けって…」
腰の下に枕入れられて脚を大きく広げられて。

本当は全然痛くない。
なんか最初は変な圧迫感あったけど、それは本当に最初だけで。
ローション付きの指でゆっくり少しづつ慣らされたら不思議な感覚だけが広がってきた。
「痛いよ」

「痛くない筈」

恥ずかしいやら怖いやらで痛みを訴えるがまこちゃんは止めない。それ処か指何本挿れられてんのかわかんないけど、数本にいつの間にか増えてきて、指の動きに合わせて変な音が耳に断続的に入って来る。

もう片方の手で高ぶりを握られ、緩く動かされていて、何だかそれは絶対に止めて欲しくなくて俺はシーツを握りしめながら体では拒否れずにいる。

「なんで痛くないってわかんだよ…」
「だって痛がってる顔してないから」

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