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《MUMEI》 変身?部活しだして約半年でこんなに痩せるものなのかと驚いた。 私は慌てて洗面所の鏡の前にたった。 私は朝が苦手。だから起きた時、髪の毛をクシでといて、後ろで一つに結べるように髪の毛は長くしていた。 背中の真ん中ぐらいまではあったかなぁ〜 鏡で自分をじっくり見る事なんていつぶりだろか。 「なんか 違う…」 何がどう違うのかはよくわからないけど、自分じゃないと思った。 次の朝、洗面所で顔洗って、タオルでふいたら いつもだったらすぐ部屋に戻り制服に着替える。 でも、その日は顔を上げて鏡をじっと見つめた。 伸ばしっぱなしのボサボサな髪の毛の中にある自分の顔。 自分でもわかるくらい小さくなっている。 あごと首の境目がわからなかったのにちゃんとあごラインがある。 「何してるの!早く用意してご飯食べなさい!学校遅れるよ!」 毎朝母からそう怒鳴られる。 それだけは変わらなかった。 昨日の夜に母が大きくなった制服を部分的に補正してくれたらしい。 ダボダボだった制服も、今の体型にピッタリになっていた。 「ちょうどよかったみたいね。買い直すともったいないからそれで我慢してね」 「うん。ありがとう」 と素直に言えた。 なんだか変な気持ちのまま学校にいった。 教室に入るとまっさきに荒井 咲が声をかけてきた。 中学に入って最初に友達になった。それからよく二人で休み時間などはどちらかの席の近くで話してた。 「美雪!おはよー!体重計ってみた?」 予想どうりの展開だったから驚きもなかった。 「26`も痩せてたよ!体重計壊れてるかと思ったよー」 と笑いながら話した。 「今度の休みに家にこない?美雪を変身させてあげるよ」 変身? 私は変身できるのかな… でもどんなふうに変身させてくれるのかワクワクしてきた。 「じゃぁー土曜日に咲んちいくねー」 なんだか土曜日が楽しみになって、授業中も もしかしたら、私も可愛くなれるのかも! って期待で先生の話しなんてまったく聞いてられなかった。 その日の部活が終わって体育館でモップがけしてたらボールがとんできて私の足にあたった。 「イタッ!」 「水沢ー!わりぃー! ボールとってー」 と同じクラスの滝川君だった。 「ごめんなさいが先でしょーが!まったく」 とボールを投げ返してやった。 「まーまー。痩せて可愛くなったんだから〜怒らないでよ」 と初めて男子から可愛くなったなんて言葉を言われてドキッとした。 冗談だってわかってる でも冗談でも言ってもらったことなくてすっごく動揺してしまった。 それから滝川君から言われた言葉がずっと頭から離れなかった。 ずっと……。 待ちに待った土曜日! 私はいつものジーパンに長Tを着た。 もちろん ブカブカだった。でも今のサイズの服はもっていない。 ましてや可愛い服なんて 持ってるわけもなかった。 でも気にしないで咲の家に急いで自転車飛ばして行った。 「いらっしゃーい!」 準備できてるから早く上がって!」 咲も私と同様ワクワクしているように感じた。 「おじゃましまーす」 咲の部屋に入るとすぐに椅子に座らされた。 「まずー前髪を切ろう!いい?」 ちょっとためらった。 前髪はあごぐらいまであっていつもピンでとめていた。 短いとのびて目に入るのが嫌でのばしっぱなしだった。 でも今日は変身するんだって意気込んできたからもちろんオッケーをだした。 「いいよ!覚悟決めてきたから咲がしたいように変身させて!」 すべてを咲に任せた。 前髪は眉毛の上ぐらいまでになり 眉毛はカットされ 顔の産毛を剃られ なんかクリーム塗られて パフパフ顔になにかつけられ ピンクの色付きリップを塗られて 最後に髪の毛をホットカールでクルクルに。 私は鏡をみて言葉を失った。こんな自分はみたことなかった。 前へ |次へ |
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