《MUMEI》 「当たり前だ。契約書に書いてあったのを忘れたか」 「分かってるけど──(苦笑)」 「ちょ‥、何の話?」 「契約の中に──幾つか規定があるんですが──‥禁忌になっている事がありまして(苦笑)」 「もし仮に禁忌を破り契りを交わした場合‥契約を破棄せざるを得なくなるからな──」 「契り‥て──‥何やの?」 「つまり‥‥」 「婚約、という事ですね(微笑)」 「へ‥///!?」 こ‥‥ 婚約‥!? 婚約て‥‥ まさか2人して‥///? ≪ドクン‥≫ 「ぁ‥えと‥、で‥、ソレとさっき黒兎が言うてた禁忌と‥どーゆー関係があるん‥?」 「それはですね──」 「好意を寄せるのはいいが、あくまでも主と執事という間柄を保たねばならんという事だ」 「───────」 「アリス?」 「ええやん、その方が(微笑)」 「「?」」 「だって──‥ウチ、今でも十分幸せやねんから(微笑)」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |