《MUMEI》 ≪ガチャ‥≫ 「ふぅ──」 お腹いっぱい‥。 ≪トスン≫ ベッドに腰掛けて── ふと思た。 色んなコトあったなぁ〜て。 邸飛び出して2人に心配かけてもうたり── 一緒にチェスしたり‥ トランプしたり──。 泣いたり‥ 笑うたり‥ 楽しかったり── 悲しかったり。 ウチ思うんや。 2人に出会えて‥ ホンマに良かった。 ≪コン、コン≫ 「?」 「お嬢様、宜しいですか(微笑)」 「入るぞ」 「ぁ‥、うん///」 ウチが言い終わらへん内に‥ 2人は部屋に入って来て──‥ ウチの両サイドに座った‥。 「ぇ‥何で‥///」 「たまにはゆっくり話でもしようかと思ってな」 「は‥‥‥話‥?」 てゆーか‥ 2人共そないに見つめて来んといて‥/// ≪ス‥≫ 「へ‥///!?」 右手を白兎に── 左手を黒兎に握られた。 ≪ドクン‥‥≫ 何か‥‥‥ むっちゃ心臓どうにかなってまいそう‥/// 「な‥、なぁ‥」 「「?」」 「忘れんといてな‥? ウチは──」 「はい(微笑)」 「ぁぁ、分かっている」 「ほな──何話そか(笑)」 それからウチらは── 色んな事話した。 いつの間にか時間が過ぎて──‥ 寝る時間になってもうた。 でも今夜は── いつもよりちょっと遅くまで起きさせてもろてたみたいや。 「ではお嬢様、お休みなさいませ(微笑)」 「明日も──いつも通りの時間に起こしに来るからな」 「うん、お休み(笑)」 明かりが消えて── 扉の閉まる音。 「───────」 明日は── どんな1日になるんやろな──。 そんなコト思いながら── ウチは布団に潜り込んだ。 横になりながら── 思わず嬉しゅうて笑うてまう。 嬉しゅうてしゃーないねん。 ウチには2人の執事がおる。 白兎と黒兎。 兄弟なんやけど‥ まるで正反対な2人やねん。 そんな2人に挟まれて── ウチは 憂鬱になってまう。 でも── ウチは幸せやで。 だって──‥ ウチの憂鬱は‥ いつも薔薇色やねんから──。 前へ |次へ |
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