《MUMEI》
 迷い道
姉「大翔、私ね…」
姉が話し出した
 
姉「好きでもない奴に処女あげたんだ…」
「高校生の頃…」
 
「汚れれば、大翔を忘れられる…、諦められる…」
 
「そう、思ったの…」
 
「それから、何人かと寝たけど…SEXって、そのときだけの快楽だった…」
 
「あのときも…危ないかなって、思ったけど…」
 
「…自分から着いて行って…レイプされたようなモノなんだ…」
 
「まさか、あんな、乱暴されるとは、思わなかったけど…」
 
「…もっと…汚れたかったの…」
 
「…大翔と、暮らして…苦しくて…」
 
「…今は…凄い後悔してるんだ…」
 
姉の頬を、涙がつたう
 
姉「大翔を責めてるんじゃないよ…」
 
姉「自分が許せなくて、辛いの」
 
俺「…」
 
姉「私は、前を見て、乗り越える」
「大翔は、どうする?」
 
俺「…どうすれば、乗り越えられるんだろう…」
 
頭を抱えて、泣いた
 
胸が、苦しい
 
息がつまる…

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