《MUMEI》 「なあ、カイル?…」 「……」 シオンの館から、帰ってから、カイルは無言だ。 「俺…?なんかしたか?…なあ…カイル?」 カイルに近付いた途端に…激しく唇を奪われた。 「うっ…んっ、はあっ…カイル…なん…」 長い、長いキスの後で…カイルは俺の耳元で囁いた。 「シオンは…可愛かった?」 ギクギクッ…まさか… カイルが俺を見る。 「オレは…嫌になった?やっぱり凛は〜女の子が好きだよな?」 「あっ…カイル…違う…そんなつもりじゃ…」 カイルの黒い瞳が〜射るように俺を見つめる。 前へ |次へ |
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