《MUMEI》
番外編・お嬢様と僕
「お呼びでしょうか、お嬢様(微笑)」

今僕は──

お嬢様からお呼び出しを受けて扉の前にいる。

≪ガチャ‥≫

「ごめんな、急に呼び出してもうて‥///」

「ぁ‥、いえ、お気になさらず(微笑)」

お嬢様は本当にご主人様に似て遠慮がちのようで──

滅多にご用命を仰る事は無い。

そんなお嬢様が──

久し振りに僕を呼び出して下さった。
「仰せをどうぞ(微笑)」

「ぁ‥、うん、えとな‥///」

「?」

「このドレス、ココがほつれてもうてんけど──ウチ繕い方分からんくて‥」

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