《MUMEI》

「どうしたの?のび太さん?」


「いや……なんだか分かんないけど、いま悲鳴のような声が聞こえたんだ。」


「空耳じゃないの?」


しずか君も、奴の隣から家の周りを見回していた…。



――…きっと二人も直ぐにこの化け物の存在に気づく筈だ!


そうなれば僕まで彼等に見つかってしまうかもしれない!



だけど―――…


真っ昼間とはいえども、やはり化け物は怖い――…。



僕は恥を忍んで二人に助けを求めようか迷ったんだ。



―――…でも…

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