《MUMEI》

「お任せ下さい、すぐにお直し致します(微笑)」

「ええの///?」

「はい(微笑)」


僕は答えて──

一旦裁縫箱を取りに行く為部屋を出た。

「さて、と──」

「何か頼まれたのか」

「ぁ、クロウ」

「アイツが何か頼むのは珍しいな」

「うん、そうだね(微笑)。──どうしたの?」

「ぃゃ、別に‥」

「心配いらないよ、ドレスの綻びを繕うだけだから(微笑)」

「べ、別に俺は気になってなど‥///」

そう言いながらもクロウは──

僕がお嬢様と2人きりになるのが不安なようで──

色々尋ねてきたりした。

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