《MUMEI》

「全く、おいら やんなっちゃう!」
ため息をつく、おに〜ちゃん。


「やーやっぱ質問してみるもんだよ。学校の先生だと、質問しにくいけどよ、小林先輩だと気楽でいいや。」
と、柴崎が言う。


「うん、オレも今まで塾なんか行ってるヤツの気が知れなかったけど、分かんなかった事が分かるって、良いもんだな、やっぱ!」


「あ〜☆中里、裏切り者め!我等、劣等生軍団を脱退する気か?」


「バカ言ってら!小林先輩がついていながら、いつまでも劣等生軍団にいるいっくんの方がオカシイんだよ。」

「おー中里よ、良いこと言ってくれた!全くこの子は、情けないったら…」


グサッ…
なんだ、なんだ!ふん!良いんだよ、どーせあたしは、遅れてるヤツさ。


イジケて、開き直るいっくん。

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