《MUMEI》

俺がアリスを連れてリビングに入ると‥

ハクが丁度ティーポットを運んで来た所だった。

「お待ちしておりました、お嬢様(微笑)」

「ごめんな、ちょっと時間忘れてもうてて‥(苦笑)」

「いえ、大丈夫ですよ(微笑)」

「ぁ‥、うん‥///」

「とにかく座れ」

俺が椅子を引くと‥

アリスは飛び乗るようにして座る。

その仕草が愛らしく思えて仕方が無い──。

何故コイツは‥‥

こんなにも俺を虜にするのだろう。

目を離せなくなる。

愛しくて堪らくなる。

コイツは──‥

時々宝石のような笑顔で俺を惑わせる。

どうにも──

気持ちが揺れ動いて仕方が無い──。

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