《MUMEI》

「――…デス……ノート……?」


僕は手に持った“黒いノート”を眺めた。



『DE∀TH NΘTE』


その黒い表紙には、アルファベットらしき奇妙な字体でタイトルが記されていた。



「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ――…

…オレたち死神が、人間の命を奪うための道具さ…。」


リュークは、デスノートの使い方を簡単に説明した。



そんなオカルト漫画のようなことが有り得る筈がない………と、普段の僕なら思うところだけど…



目の前にいる死神の存在が、既にデスノートの効力を証明しているようで、僕は簡単にその説明を信じることができた――…。

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