《MUMEI》

メグの話は私と前回会った直後の三ヶ月前に遡る。


メグが仕事帰りにフラフラしていると、以前勤めていた弁護士事務所の先生に偶然会ったらしい。


「あっ、先生!ご無沙汰してます〜」


メグが挨拶をすると、


「おぉー中田さん、久しぶりだねぇ〜。こんなとこで何してるの?」


と、先生に聞かれ、


「どうせ家に帰っても一人だし、適当にフラフラしてるんです〜」


なんて、独り身の寂しさを無意味にアピールしたら、


「じゃぁ、これから食事でもどう?岡田先生や中沢くん逹も来るから」


と誘われ、知った面子ばかりで本当は乗り気にならなかったくせに、


「えぇ〜岡田先生たちもいらっしゃるんですか?じゃぁ顔だけでも出そっかな」


と、調子の良いことを言ってついていったらしい。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫