《MUMEI》

勳羅は研究室でコーヒーを飲み終えてから、研究室を出て塁羅たちの部屋に向かった。


その頃
屋根の上で
座っているラルンは
考え事をしていた。


私の正体を知っているのは勳羅だけだろう


それに後
湧雄も
気づいているだろう
たぶんウルフの鼻で
人間の匂いがしないと
気づいただろう…


約11年経った今
塁羅に私の正体を
話した方が
良いだろうか


いやまだ良いか
まだ待とう

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