《MUMEI》 勳羅は足音を立てず、塁羅たちの部屋に入った。 夜中と言うこともあり、みんなすやすや寝ていた。 綺嘉は相変わらず寝相が悪く、布団が下に落ちていた。 「やれやれ。」 勳羅は苦笑いしながら、落ちている布団を綺嘉にかけた。 「むにゃ〜るいら〜血――」 綺嘉は寝言を言いながら、寝返りをうった。 「塁羅の血は綺嘉君のお気に入りだね。」 勳羅は微笑みながら、小声で言った。 前へ |次へ |
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