《MUMEI》
ホームルーム中、周哉の携帯電話に昇からメールが来た。
「似てるってレベルじゃねーよ。同一人物だよ。一体何が起きてんだよ」
「似てたんだからしょうがないよ」
周哉はこう打って昇に返信して、携帯電話をしまった。
すると、今度は春から、
「すごいビックリしたよ。麻耶ちゃん本人じゃないの〜?」
と、メールが来た。
「そりゃないだろ」
周哉が返信すると、今度は携帯電話をしまう前に、
「このサプライズは何なの?何とかしてよ周哉!」
と、奈々から来た。
「何をどうするんだよ!」
周哉は奈々に返信した。
(つーか、みんなして同じ様なメール送ってくんなよ。一番驚いたのは、俺なんだよ)
周哉は心の中で呟く。
すると今度は、他のクラスの友達からメールが来始めた。
メールの内容は、
「転入生が来たって本当?」とか
「転入生は男子?それとも女子?」とかである。
それらのメールに返信するために周哉は、ホームルームの時間の全てを費やした。
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
ケータイ小説サイト!
(C)無銘文庫