《MUMEI》
父、魔王帰る
『ドンドン、ドドドドンッ!!


…カイル王子様〜お目覚めですか?


イェティです。』


「ん?なんだ?」


カイルはバスローブを羽織って、ドア越しに声を掛けた。


『父君王〜魔王様が、先程帰城致しました。

正装にて、魔王宮にお越し下さいませ。


あ、凛様もお連れするように〜との事で御座います。』


「そうか…わかった。すぐ参ると伝えてくれ…イェティ。」


カイルは、俺の顔を見て〜「続きは、お預けだ!」〜と笑った。


それから、俺達は〜身支度を済ませて、魔王の待つ魔王宮へ向かった。

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