《MUMEI》 僕の身体は、ブルりと震えた。 ――…このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…? ――…名前を書くだけで…。 ――…証拠を残さずに人を殺せる…。 僕は、ゆっくりと顔を上げる――…。 「さっき……のび太は、僕が持っていない物を持っていると言ったな…?」 僕は死神……リュークに問うた…。 「あぁ……そうだ…。」 「…つまり……それが… …今しずか君の目が、僕をさし置いて、あのボンクラに向けられている理由だと…?」 「さあな――…。」 リュークは『その答えは自分で探せ』と言わんばかりに返事をはぐらかし、しずか君の部屋の窓を見上げた…。 前へ |次へ |
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