《MUMEI》 小さな雪兎◆◆◆ この日も──‥ 相変わらず雪がちらついてた。 でも──‥ 朝起きたら‥ 隣りに寝てた筈の玖珠がいない。 「もう起きたのか‥あいつ‥」 社の戸を開けると── 雪の中に玖珠がいた。 「何してんだ、お前」 「?」 玖珠は振り向いて── にこっと笑いかけてきた。 「昨日は眠れた?(微笑)」 「‥‥‥まぁ、な」 おれが答えると‥ 玖珠は雪を掬って何かを作り始めた。 ◆◆◆ 前へ |次へ |
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