《MUMEI》

◇◇◇

「ふぅ‥」

家着に着替えて──

畳に座った。

ケータイを掲げて──

ストラップを眺める。

≪ほわ〜≫

見つめてる内に──‥

うっとりし始めて‥‥

「───────」

この金平糖を──

蜜樹君も付けてくれてるんだと思うと‥‥‥
嬉しくて──‥

思わず笑みが零れる。

≪プルルル‥≫

「?」

ケータイが鳴ってる──。

「ぁ‥っ」

蜜樹君だ‥///

≪ピ‥≫

「も‥‥‥もしもしっ」

《おっ、繋がった♪》

「蜜樹君、ど‥どうしたの‥?」

《初電話したくなってさ♪》

「ぇ‥///」

ビックリした。

ちょっぴり恥ずかしくて──‥

でも嬉しかった。

簡単なお喋りの後──

また明日幸福堂で会う約束を交わして通話を終えた。

◇◇◇

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