《MUMEI》

「そうだ!だから〜凛!待ってろよ、迎えに行くから…。何年経とうとも…。」


「でも…俺、忘れちゃうんだぞ!カイルの事。」


「忘れない、忘れさせない…オレが…思い出させる、必ず…。」


「カイル…信じるよ、俺のカイルは、嘘つかないもんな!俺の…好きな…」


俺は〜カイルの指に自分の指を絡め、鉄格子越しに〜キスをした。


鉄格子の冷たい感触が〜二人の間を阻む。


不意に涙が溢れた。
「凛〜泣くな!直ぐに迎えに行くから…」


「カイル…うん、待ってるからな…。」


「凛くん、時間です。」
煌が言った。

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