《MUMEI》

僕は、その問いかけにコクりと頷いた。



そして、学習カバンからペンを取り出すと、黒いノートを開き、真っさらなページにペン先を近づける――…。



すると、その時――…


「おっと……これだけは覚えておけ…。」


リュークは唐突に釘を刺す――…。



「……なんだ…?」


「…このノートを一度でも使った人間は、天国へも地獄へも行けない。」


「…それは…

…どういう意味だ…?」


「…フハハハハ…!

…死んだ後には輪廻転生もできない…

…待っているのは永遠の“無”だけってことさ…。」

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