《MUMEI》

僕は暫しデスノートを開いたまま硬直した――…。



――…輪廻転生…


元々無神論者の僕は、そんなものは宗教的な戯言で、科学的には何の根拠もない事とタカをくくっていた。



――…永遠の無…



なんのことは無い…


死んだ後には、只の空虚な“無”の世界が待っているだけ――…。


元々僕が信じていた通りじゃないか…。



だが――…


わざわざ死神が念を押してくるところをみると、それがとてつもなく恐ろしい事のように思えてくる――…。



死神は、そんな僕の迷いを目ざとく読むと、不気味なまでに低い声で語りかけてきた――…

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