《MUMEI》 香り一方魔界では… 凛を送り届けた、煌がシオンの館にいた。 「そんな…凛様が人間界に帰られた?そして〜カイル様が…なんて事に…」 煌も、辛そうな顔で頷いた。 シオンは、そっと煌を抱き締めた。 「煌様も…お辛いですわね…」 「??」クンクン… シオンが〜煌の香りを嗅いだ。そして、首を傾げた。 「シオン?」 「煌様?その香り…何処で付けられました?」 「香り?」クンクン… 煌は、思い出したように呟いた。 「魔王宮…魔王の広間で…香っていたな…」 「魔王宮?煌様…この香りは…たしか…」 シオンが呟いた。 前へ |次へ |
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