《MUMEI》
闇の女帝
「蛇香(ジャコウ)の香り…」


「蛇香?」


「はい、そして〜この香りを身に纏う者は、1人しかおりません。闇の女帝〜魔女、メイルリィン・ファアーマシィです。」


「ま…まさか?あのカイル様に、呪いをかけた魔女?」
煌は…シオンを見つめた。


「おそらく…メイファと名乗る者が…」


「では、何故?魔王が傍に置いていたのだ?」


煌は、暫く考えていた。
…いつもと違う、魔王の態度…そもそも魔王は、魔女を退治に行っていたはず…


バサバサバサッ…
その時〜窓から勢い良く、何かが飛び込んできた。


「??」
それは…一匹のモモンガ。

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