《MUMEI》

◆◆◆

玖珠は前と同じく‥‥

おれにひっついたまま寝ちまった。

「はぁ‥」

眠れねぇ‥‥。

それに比べてこいつは‥‥

穏やかな寝顔して熟睡してやがる。

何かいい夢でも見てんのか‥‥

時々笑ったりする。

その度に──‥

≪ドクン‥≫

いちいち心臓が反応しちまう。

でも‥‥

こーゆーのも悪くもねぇな‥

なんて──

つい思ったりした。

◆◆◆

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