《MUMEI》

「つまり……アナタはデスノート手にした当初、それを使うことを躊躇っていたのね――…?」


ドラミはようやく口を開いた。



「そうさ……(笑)

…散々悩んだ挙げ句、僕はそのノートを机の引き出しの奥底にしまいこんだのさ…。」


「――…だったら…

…だったら何故、キラとしてのアナタが此処に居るの!?

…そのままデスノートを使わずにいれば、アナタは“永遠の無”の恐怖から逃れることができたじゃない!」


ドラミの疑念は、堰を切ったようにキラにぶつけられた!



「………………。」


キラ……出来杉は、その勢いに圧されたかの如く、暫く黙りこくっていた――…。

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