《MUMEI》 ◇◇◇ いつの間にか夜は更けて── 10時を回った。 「送ってってやるよ(笑)」 信玄さん達にお礼を言って帰り支度を始めたあたしに── 蜜樹君がそう言ってくれた。 大丈夫≠チて言いそうになったけど──‥ お言葉に甘える事にした。 「ぁ、忘れ物ないか?」 「うん(微笑)」 バッグを肩にかけて──‥ 蜜樹君と歩き出す。 しっかりと── 手を繋いで。 ◇◇◇ 前へ |次へ |
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