《MUMEI》
解けた呪い
光が消えた時…


頭に角の生えた、カイルが立っていた。


「カイル…やっと本来の姿を取り戻したな。」


「カイル様〜おめでとうございます。」


「ああ…力が溢れ出るようだ。父君王、煌、ありがとう。」


「さて…これで魔界は安泰だな。」


「父君王…俺は…」


「分かっておる、早く人間界へ行くが良い。大切な人が待っているのだろ?」


「父君王〜良いのか?俺は、世継ぎは作れないし、跡も継がないぞ。」


「良い!初めから望んでないわ、私が望むのは〜お前の幸せだけだ。死んだお前の母もそれを願っていた。」


「父君…ありがとう!」

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