《MUMEI》

◇◇◇

蜜樹君が持ってきてくれたのは‥‥

紅葉の色んな色を織り交ぜた練り切り。

名前は綾錦=B

ほんとに錦織りみたいに繊細で綺麗な模様。

「ほわぁ〜‥」

マジマジと見つめてると──‥

「よっこら──」

蜜樹君がいつもの場所‥

卓袱台を挟んであたしの前に座る。

「それさ、一つ一つ模様の出方が違うんだ(笑)」

「ぇ──」

ぁ‥‥

そっか──。

色の配分によって‥‥

作り手によって‥‥

色んな模様が出来るんだ‥。

◇◇◇

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫