《MUMEI》 「え?」 俺は、泣いていたらしい。 ヒデは、心配して保健室に連れて行ってくれた。 …保健室?誰か…居たような… ドキドキしながら、ドアを開けた。 「どうしたの?」 声をかけて来たのは、優しい女性の保険医だった。 …あ、違う…え?何が…?解らない… また涙が出て来た。 結局、具合が悪いと言って、早退させてもらった。 帰り道、俺はある場所で立ち止まってしまった。 「ここ…」 何故か、離れ難かった。 前へ |次へ |
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