《MUMEI》

財布を持ち主に返した後──‥

私と秋楽先輩は部室──

2階の会議室に戻って来た。

「あれ、まだ2人は来てへんみたいやなぁ」

「そうですね──」

まだ風紀の所にいるのかなぁ‥。

「ほな、ちょっと一服しよか(笑)」

「?」

キョトンとする私に笑いかけると──

先輩は湯飲みを2つ持って来て1つを私に手渡してくれた。

「ぁ、ぁ‥ありがとうございます‥」

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