《MUMEI》

「すげぇな!なんだ?あの球??」


俺はあの後速攻でスリーアウトにした。


今はベンチで打順待ち。

「ん?アレなあ…

名付けて”ズドン球“ ってんだ。」


「は?何その球??」


山村が顔をしかめる。


「ネーミングセンス悪っ」


豪田が口を歪ませながら笑いを堪えている。


「じょ、冗談だよ!!

今思いついただけだかんな!!!」


「スライダーとフォークが混ざった動きをしていたな。」


「おっさっすが新道!!よく気付いたなっ」


俺は新たに出来た決め球にどう名付けていいか迷っていると、


「おい、お前の番。」


打順が回ってきた。

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