《MUMEI》

◇◇◇

あれから4日が経った。

お店に行くと──

お座敷の壁には額にいれられた紅葉の押し花が飾られてた。

「わぁ──」

綺麗‥。

「女将さん凄いよなぁ──」

「ぅわ‥!?」

蜜樹君いつの間に‥。

「ぉ、そうだ」

「?」

「決まったか?(笑)」

「ぇ‥?」

「ほら、食いたいやつさ♪」

「ぁ、うん──えっと‥‥」

あたしはちょっとためらいながら言った。

「羊羹、とか‥」

「羊羹?」

「ぁ、ごめんっ、在り来たり‥だよね‥?」

「いーじゃん、羊羹♪」

「ぇ、いいの‥?」

「おう、いいアイディア考えてあるんだ〜(笑)」

楽しみにしててな♪

蜜樹君は自信満々といった感じであたしにそう言った。

◇◇◇

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