《MUMEI》 ◇◇◇ いくら考えても‥‥ 二つの答えが縺れ合って決められない。 付き合い始めてからはまだ一ヵ月だし‥‥ 呼び捨てにするのはちょっぴり早い気がして── 躊躇してばかり。 時々聞こえる── 烏の鳴き声。 夕焼けの空って── 綺麗だけどちょっぴり切なくもなる。 何でなのかな──。 「あ〜んこっ♪」 「ぁ、蜜樹君‥」 「ほい♪」 「ゎ‥」 差し出された羊羹は── あの夕焼けと同じ色だった。 ◇◇◇ 前へ |次へ |
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