《MUMEI》

「人の死をエンキョクした言い表し方。」

エンキョク……?
自分で言いながら分からない。


「次、三つ目……。」

僕、超冴えている……!


「三つ目……」

あれ。
あれあれ?なんだ?
分かるんだ、だって見てたもん……。混乱して頭を抱えてしまう。


「次。」

涼しいというか、猟奇的な目許が僕を刺す。
体が目が合う途端に痙攣した。


「あ……う」

何か言わなきゃ……!

「……死、と表しますが落ち葉が堕ちるのは羽みたいで飛んでいるみたいだし、次の葉っぱに生まれ変わる再生を想います……。僕は秋が季節の中で一番好きです。」

うわわわ、僕は何を口走っているんだ!
まるで良い子の作文だ。


「で?」

氷室様の目が今、口を止めてはいけないと本能的に殺されると言っているようで僕は続ける。


「……秋は寂しいって言うけれど、擽ったい風の冷たさ、それに綺麗な橙色の夕空を見るととっても気持ち良くてずっと見てたいって、そ、そそ傍に居られたらって……」

なんだかもう訳分からないよう。
氷室様が何も言わずに見つめられると緊張する。


「で?」

これ以上のものを求めているようだ……目で殺されるっていうことはあるのかもしれない。
何か言わなきゃ
何か言わなきゃ
何か言わなきゃ……!


「ひ、氷室様と長い年月居られたらなって……!」

うわーん思い付かないよ!


「タマ!」

氷室様は上半身を起き上がらせた。


「ハイィィ!」

うわあああん!
ドボンした?!

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