《MUMEI》

僕の肩は、ワナワナと震えていた…。



「なぜ……そう言いきれるんだい……?」


「え?…だって、これはもう決まってる事だもん。」



ヘタレの癖に、妙な余裕を見せるのび太……。



「へ……へぇ……でも…未来のことなんて、誰にも解らないじゃないか…。」


「解るよ。だって僕、ドラえもんと一緒にタイムマシンで未来の自分を見てきたんだもん。

…しずかちゃんは、僕と結婚してくれたんだよぉ(笑)」



のび太の奴の与太話を耳にした途端――…


僕の瞼の裏に焼き付いていた、しずか君の笑顔が、モノクロームに染まった――…。

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