《MUMEI》

ましろは声がした方向へ、懐中電灯を照らした。


そこに懐中電灯の光に顔を歪めない、真剣な顔をした村長がいた。


村長の周りには誰1人いない。


村長は手元を見ると、片手に銃を持っていった。


「村長…その銃…、もしかしてさっきの銃声は村長が鳴らしたんですか?」


「あぁ、そうだよ。私はお前に伝えなくては、ならないことがある。」


「何をですか…。」


「私が最後の1人だ。」

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