《MUMEI》
死神の意図
のび太のショッキングな話に激しく動揺させられた僕は、虚ろな視線を空に向けて漂わせ――…


彼の背後に立つ電信柱を何気なく見上げたんだ。





――…すると…



――…僕の目に…



…何か黒い物体が、電信柱のてっぺんに立っている姿が飛び込んできた…。



「…ぁ……あれは…」


「え?どーしたの?」


のび太の野郎も、僕の視線につられて振り返るが――……



「…何だょ?…誰もいないじゃないか?」



…彼にその姿が見える筈もなかった…。



―――…そう……。



其所に居たのは、死神……リュークだったんだ。

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