《MUMEI》

「僕は…貧乏神を継がない事にしたんだ。」


「暗?あなた…まだお父さんを、嫌ってるの?」


「いや、哀ね〜ちゃん、そうじゃないんだ。親父が嫌いとか貧乏神が嫌だとかじゃない…」


「じゃ…なんで?」


「僕は…稚麻と一緒に齋の神社を継いで行きたいんだ。」


「!!」


哀ね〜ちゃんも寿に〜ちゃんも、驚いて僕を見た。


「暗…本気なの?稲荷神社の神になるって事?」


「うん…ずっと前から考えていたんだ。齋が亡くなってから、心が決まった。」


「そんな…お父さんは、暗に継いで欲しいと思ってるのよ…貧乏神を…」

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