《MUMEI》

「なあ、暗。俺は、身寄りもなく、継ぐ家もない身だ。哀と結婚して、こうやって家族が出来た。


だから…子供達が貧乏神を継ぐ気持ちがあれば、それも良いと思ってる。


でもまだ先の話だ。お父さんもまだまだ元気だ、だから〜暗の子供が継ぐって方法もあるだろ?


焦らずに、考えると良いと思うよ、神社を継いだ後でも選択肢はあるんだよ。」


「あ…そうか、寿に〜ちゃん、ありがとう。」


「ところで、暗?その稚麻ちゃんの気持ちは確かめてるの?あと…お父さんに相談したの?」


「いや…まだだけど…」


「それが先でしょう?何やってんのよ、あんたは…」
哀ね〜ちゃんから、言われて僕は気がついた。


…そうだ!稚麻の気持ちを聞いてない…稚麻は〜僕の事をどう思ってるんだろう?


突然、不安になる僕だった。

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