《MUMEI》

それから…僕と稚麻は〜親父に挨拶に行った。


親父は…暫く固まっていた。


でも、僕の話を聞いてくれて……


「孫に継がせるよ…お前達三人の中の誰かの孫にな…」


「親父…ごめんな…」


「ふん、長生きしてやるさ…齋の分までな!…だから早く孫の顔を見せろ!」


そう言って笑った。


そして…稚麻の16の誕生日を待ってから〜結婚式を挙げた。


もちろん、齋の稲荷神社で…神前結婚だ。


この日の稚麻は、滅茶苦茶可愛かった。


…齋、見てるか?
僕はまだ頼りないけど…稚麻を幸せにするから…齋の家のように貧乏でも仲良く暮らして行くから…


僕らを見守っていてくれよな…

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