《MUMEI》

死神は電柱の上で、只笑っていた――…。



僕は、そんな死神に向けて静かに念を送る――…




――…いいさ……



――…キミに付き合ってやろう…。



――…たとえ…



――…天国も地獄もない…




――…只の“無”の世界に墜ちようとも……




――……僕は………





… こ の 男 を 許 さ な い !




僕は、傍でニヤけている少年の横顔を睨みつけた…!!!

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