《MUMEI》

◆◆◆

「‥おい、息かかるから離れろって‥」

「───────」

「なっ‥」

もう寝てんのかよこいつ‥。

「──────‥」

そういや‥

あいつは今頃どうしてんだろ‥。

寝てんのか‥

それとも──‥

いや‥

寝てるに決まってるよな‥。

何でだろ‥。

見えるのが当たり前のおれにとって‥‥‥

あいつらはここにいるのが当然みてーな気になってる。

でも‥‥

おれ達にはおれ達の‥

あいつらにはあいつらの在るべき場所がある。

そうなんだけど‥‥‥

何つーか妙な気分だな‥。

◆◆◆

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