《MUMEI》

「さて、じゃあ続きはまた明日ね。鍵しめるから荷物纏めて」

「ぁ、あの、先輩」

「何?」

「私──生徒会室に行って来てもいいですか」「ぇ‥?」「も‥、もしかしたら、何か分かる‥かも知れないんで──」「お前何言ってんだよ、生徒会室は鍵かかって──」

「ちょっと待って夏芽」

「‥?」

「‥‥‥‥秋楽」

「ぇ、オレ何もしてへんで‥?(汗)」

「アンタ、細かい事苦手じゃないわよね?」

「それが──‥どないかしたん‥?」

「来て。夏芽、アンタもよ」

「は!? 何でオレまで」

「いいから来る」

「イテッ! み、耳引っ張んなよッ」

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