《MUMEI》 それは僕から彼に対する宣戦布告のつもりだった。 「…キラ?……」 「…そうさ。」 のび太は、不思議顔で僕の顔を覗き込んでいる――…。 だが彼の器量で、僕の眼の奥に潜む憎悪を読み取れる筈もなく――… 「ふうん……これ何かのおまじない…?」 …呑気な問いかけを僕に返すだけだった…。 「それは、いずれキミにも分かる時が来るよ。」 僕は、彼を嘲けりたい感情をポーカーフェイスの仮面の下に隠す――…。 「………………………? …まあいいや………出来杉くん、いい事を教えてくれて有り難う。(笑)」 のび太は、馬鹿丁寧にも礼を言ってきた…。 ――…これから殺されるとも知らずに…! 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |