《MUMEI》
噂の新入生
「何で祐也はそんな大事な事言わないんだ!!」

「別に大事な事じゃあ…」
「誕生日っていうのは、その人が生まれた特別で大切な日なのよ」


怒鳴る祐と、穏やかだが厳しく説教する希先輩に挟まれ、俺はタジタジだった。

「もうすぐ始業式だぞ」


二人を呼びにきた葛西先輩を見てホッとした。


「そういえば、今年の新入生はすごいんだって?」


守の言葉に俺の安心感は吹き飛んだ。


「志貴さんの親戚がいるんですよね?」

「あんまり親しくないけどね」


拓磨の言葉に、志貴は苦笑した。


「可愛い子も多いらしいな」

「お前、別れたばっかだろ?」

「だから、言ってる。それに、そう言う事は守には言われたくない」


真司は、春休みに瀬川さんと別れたらしい。


ちなみに、守は未だに彼女はいないが、好きな女の子はコロコロ変わっていた。

(でも、彼女達の目当てはもう決まってるんだよなあ)


俺は断ったが、果穂さんが資料を送りつけてきたから、可愛いと言われる新入生達が誰だか見当がついていた。


「「祐也は、『忍ちゃん』がいるもんな」」

「あ、あぁ…」


守と真司は、忍と聞いて女性だと勘違いしてくれていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫