《MUMEI》

◇◇◇

コンテストを一週間前に控えた夜‥。

突然電話がかかってきた。

《ごめんな、遅くに電話かけちまって‥》

「ううん、お喋り出来るの楽しいから(微笑)」

そう言ったら──

蜜樹君はホッとしたみたいだった。

《ありがとな、あんこ(笑)》

「あたしこそありがと(微笑)」

《なぁ、オレさ──》

「?」

《ぁ‥、ぃゃ、ちょっとな(苦笑)》

「どうしたの‥?」

《急に──話したくなってさ、あんこと‥》

「いいよ〜、何話そっか(笑)」

あたしは布団に寝そべると──

蜜樹君と話し始めた。

◇◇◇

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